日別アーカイブ: 2023年4月15日

技術士を受験するⅡ(3):願書を作成する。

2023年度の技術士の願書提出期限は4月17日(月)である。

勤め先で指導してくれる方がいるので、添削&修正作業を考慮して一週間前の4月10日までにざっと作成した。

願書では口頭試験時に確認される「経歴」と「小論文」が大事。特に「小論文」はR1年の試験制度改定で技術的内容より資質が重視されるようになったので、込み入った技術的な内容ではなく、分かりやすいマネジメントを行った業務がベター。

有名な技術士受験を応援するページ「SUKIYAKI塾」の小論文の作成手法を見ながら整理していく。

題材は、地域一括発注のJVでの橋梁点検業務を選んだ。この業務は会社としては例年受注している業務で、俺は昨年度に初めて管理技術者をしたんだけど、その前の年にあまりうまく対応できていなくて今回は何とか挽回したかったから、上手く行くように考えて考えて動かした業務なのだ。

SUKIYAKI塾の例に倣って「問題」→「問題の分析」→「解決の方向性」→「実現上の制約」→「具体策」を思いつくままにノートに書き出していく。

この段階は頭の整理なんで、あまり深く考えないで業務のことを思い出しながら問題点と課題を書き出して、試験官に説明しやすいテーマが浮かんでくるのを待つ。

結局、地域一括発注の橋梁点検業務って、H24年の笹子トンネルの天井板崩落事故があって、当時はインフラメンテなんもやってなくてヤバい!ってなって、H26年に道路法が改正されて、人手が足りないからって橋のことを考えたこともない測量屋さんと一緒にJVを組んで点検・診断し始めたってのが発端なんだな。「舵を切れ」を合言葉に、最初から無理を通して始まった取り組みなのだ。

どこもそうだと思うけど、田舎の地方では新橋自体の設計をやったことある会社ってあんまりないんだろうなぁ。うちの地域で新橋の設計が出来るのは、ほぼうちの会社だけ(俺もあんまり実績がない)。んだもんで、借りてきた橋の補修設計の成果を見ると、「橋のことを分かっていない(やりすぎorやらなさすぎ)」の変な成果や、外注丸投げ感の強い「丁寧に全部見ました!(分かってないから全部見るしかない)」的な成果が結構な頻度で見受けられる。

昨年度に点検業務のJVの管理技術者をやって、直接的に測量屋さん達に関わってみて、点検の手際は良くなってて横並び整合の対応はうまくこなしているように見えたけど、根本の知識はあんまり深まってないのを実感した。そりゃあ、点検だけやってるんだもの。そのあとの設計や施工でどう対応しているか知らないと、どこが点検・診断のポイントかなんて知りようがないよね。Off-JTなんて実務に比べれば効果が薄いと思うんだ。

そんなことをぼんやり考えながら、今度は文章っぽくノートに整理していく。

題意に沿って「業務目的及び立場、役割」「問題点と課題」「解決策」の小見出しを付けて、書きやすい題材を探っていく。

この業務でやったとこといえば、点検員から相談されやすい関係を築いたことと、タイミングよく成果をチェックする工程管理とマニュアル作り。

コミュニケーションと工程管理の話は、本当に頑張って考えて計画して対応したんだけれど、文章に整理しにくかったし技術的な話題じゃないので、マニュアル作りの話を書くことにした。

今度は実際の願書に記載する内容を練りこんでいく。

点検対象がいっぱいあるなかで、経験・知識の浅い点検員たちの面倒を個別に見てあげられないのが問題点だった。

んで、今までの点検で、過剰な判定をしてたり、交通影響が出そうな変状を見落としてたりしてたのを何とかするのが課題だった。

技術士の願書は技術士会のHPで公開されていて、エクセルのマクロで手際よく作成できるものだった。本当に進化したものだ。オンライン申請が出来れば完璧なんだけど(昔はあったけど、なんかイザコザがあって無くなったんだっけ)。

でも、自宅のパソコンにはエクセルが入っていないので、evernoteでテキストだけ作成した。

とりあえずこの段階で会社の人の添削を受けた。

添削の結果、意味の通りにくいところを若干直した程度でOKをもらえた。俺も一応、既に技術士なんで、ちょっとホッとした。

 

期日より前に願書を提出することが出来て、スッキリした。

2023年度の記録

技術士を受験するⅡ:episode0
技術士を受験するⅡ(1):試験内容を整理する。
技術士を受験するⅡ(2):スケジュールを立てる。
技術士を受験するⅡ(3):願書を作成する。
技術士を受験するⅡ(4):試験問題を再確認する。
技術士を受験するⅡ(5):もう勉強したくないな(するけど)
技術士を受験するⅡ(6):予定通りには進んでいる

2015年度の記録

技術士を受験するⅠ(1):勉強具合を記録する。
技術士を受験するⅠ(2):受験申込書を考える。
技術士を受験するⅠ(3):経験小論文に悩む。
技術士を受験するⅠ(4):経験論文を修正する。
技術士を受験するⅠ(5):願書を出す。
技術士を受験するⅠ(6):筆記試験の内容を把握する。
技術士を受験するⅠ(7):課題解決まいった
技術士を受験するⅠ(8):むしろ落ち着いています。
技術士を受験するⅠ(9):先に言い訳をする。
技術士を受験するⅠ(10):二次試験の受験メモを残す。
技術士を受験するⅠ(11):筆記試験の合格発表
技術士を受験するⅠ(12):筆記試験の合否通知が届いた。
技術士を受験するⅠ(13):つらくて、しんどくて。
技術士を受験するⅠ(14):諦めて東京(焼き肉)
技術士を受験するⅠ(15):まぁまぁかな
技術士を受験するⅠ(16):まぁまぁって事も無いかな。
技術士を受験するⅠ(17):口頭試験の記録を残す【下見編】
技術士を受験するⅠ(18):口頭試験の記録を残す【受験編】
技術士を受験するⅠ(19):口頭試験の記録を残す【望郷編】