投稿者「karu」のアーカイブ

#永遠なるものたち読書感想文

はじめに

先日、姫野たまさんのエッセイ本「永遠なるものたち」を購入した。とても面白かった。出版社が読書感想文コンクール「<わたし>の永遠なるものたち」を募集しているとのことだったので、このブログに感想を書いてみようと思う。

姫野たまさんのことは、それほど詳しく知らないのだけれど、2度ほど直接見たことがあった。一度目は小明さんの生誕イベントのゲストとして、2度目は小明さんの生誕イベントの観客として。

その後、なんだか気になる存在になったので、小明さんが参加していた本「アイドル病」や東京にアイドルのライブを見に行く際に事前勉強として「潜行」を読み、Radiotalkの番組「ラジオ消した?」をたまにまとめて聞いたりしていた。

前置きが長くなったけど、このエッセイ本を読んでから姫乃さんにもっと興味が湧いた。26編で構成されているこの本を振り返りながら感じたこと想ったことを書いてみる。

永遠なるものたち [ 姫乃たま ]

価格:1,650円

001 知らない家の窓灯り

『におい』を懐かしむことはよくあるけれど、『あかり』でものを思うことは新鮮な感覚。東京でビル群を目の当たりにすると、あの窓ひとつひとつに人が詰まっているのだと実感して自分の存在が小さくみえて悲しくなることがある。

002 夏休みのラジオ

父さんからの東京土産で自分だけのラジオを手に入れた日の嬉しさ。ラジオでは選ばないことによる不意の出会いを楽しめる。この経験がサブスクをあまり使わない理由でもある。

003 私の東京

憧れの場所は記憶や音楽の中にある。北海道に住んでいると観光地の魅力が自覚できなくて残念に思うことがある。

004 SWIMMER

子供のころ、このままだと大人になれない気がして集めていたものを捨ててしまったことがあった。あのプラモデルもあのカードもあのゲームも二度と手にすることはできない。必要なものだけを持っているのが大人ってわけでもないのに。

005 代々木1‐54ビル

青春の日のたまり場って、今も存在していたら同じ気持ちでそこに居られるのかな。何も考えなくてもそこに居られる場所と時間はかけがえのないものだったのだろうけど、いつの間にか無くなってしまった。

006 レズ風俗

肌や唇を重ねると幸せな気持ちになるのは、普段は忘れている生の人間としての自分を自覚できるからなのだろうか。

007 運命

不意のはずみで友達ができる。それって大人になってからの方が多いかも。子供のころより「友達ってなんだろ」って考え過ぎることがなくなったからだと思う。

008 コンタクトレンズ

自分の頭髪、臭い、声、顔、体形なんかは分かりやすいコンプレックスだと思うが、健康もそれの場合があるのか。結局、ひとそれぞれなのね。

009 ダイエット

自分のことに頓着しなくしなくなったのは、父親の自死未遂がきっかけ。死んだら終わりってのを悟ったし、父親をハンガーラックから降ろして介抱しながら励ます自分の声が自分に対しても客観的であることに気が付いたから。単なる物体となる前に、人間としての意識があるうちはこの身体で人生を楽しく過ごしてやろうと思ってる。

永野のりこさんの漫画ではアニメージュで連載していた「もぐっこモグタン」に救われた高校生だった。

010 なくしもの

ものだけではなくて、別れてしまった大事な人でも、もし奇跡が起きてまた会えてしまったら思いもしなかった違和感を感じるのだろう。

011 心の傷

小学校でも中学校でも高校でも休み時間はいつも図書室に居た。大人になった今も家族と同じ家に住みながら大抵の時間は独りで部屋に居る。人との距離感は大人になってからもつかめなかったなぁ。

012 祖母と友人

出張で留萌に行くと必ず立ち寄るスナックがある。80歳は過ぎているおばさんがひとりでやっている小さなスナック。いつもお客さんは少なくて、おばさんと楽しくしゃべって歌って数時間を過ごす。遠い土地のたまにしか行けない場所がなくなっても、すぐには気が付けないんだろうと思うと少し悲しくなった。

013 おじいちゃんの自転車

姫乃さんは良く分からないおかしな友人がたくさんいるようで羨ましいと思う。でもおかしさの程度は違っても友人のことって実は良く分からないかも。もう何年も連絡を取っていない人ばかりだな。

014 猫の死に際

他人の葬式とかお通夜には行きたいと思わない限り行かないことにしている。自分が勝手に友達だと思っていた上司が70歳くらいで肺がんで亡くなってしまった。お通夜で顔を見てお別れをしたのに、いまだに生きている気がして、思い出して、また悲しくなる。

015 冬の様子

正月って一年の中の単なる一日って思ってたけど、特別な日なんだって考えて変化を観察してみると楽しく過ごせそうかも。

016 人生

湯舟から出るのはとても億劫で、でも出ないとどんどん寒くなる一方なので何とか何とかしようとして。いつもイメージするのはスティールボールランという荒木飛呂彦の漫画のいちシーン。回転をイメージして、全部の関節をきれいに回して何とか湯船から出るのだ。

017 紫陽花と友人

あまり記憶が残らない体質なのか、思い出ってぼやっとしている。心と身体が疲れたときには、良く分からない誰かに頼りたくなる。

018 忘れられない恋

知人の恋愛に関わってしまうと、仲の良し悪しの加減で頼まれてもないのにあたふたして疲れてしまう。中年になってそんな状況も無くなったから、思ってたより他人事だったなってことと、干渉すべきことでもないことが分かった。

019 骨折

右肘の靭帯を切ったときは、初めてのことで驚いたしリハビリも大変だった気がするけれど、いまや傷跡を確認しないとどっちの肘を怪我したのかも覚えていないや。

020 弟持ち長女

就職したてのころは、変に気負って祖父母に何かを買ったりしていたけれど、特別なことって不自然だなって今は思う。たまに両親のところに行ってぼんやり焚火をしている自分を見れば、親は安心しているって勝手に思ってる。

021 偏頭痛

2020年の冬は、吐き気がするほどの頭痛がずっと続いて辛かった。いろんな病院に行ったけど原因は分からず頭痛薬を飲み続ける日々。2023年の今は何も頭が痛くない。身体的な原因なんてなかったのかもしれない。何もかも放り出せば治ったかもしれないが、放り出さなくても何とかなってしまった。

022 コーマワーク

息子が2歳くらいのころ、夜に全然寝てくれなかった。一緒に横になり寝息を聞かせながら呼吸を合わせていると息子は眠りはじめて、ほっとした自分も眠ってしまう。五感だけではない精神の繋がりってあると思うんだけれど、その仕組みが解明されない方が面白いと思う。

023 ダイアログ・イン・ザ・ダーク

かなり前に「伊集院光 深夜の馬鹿力」というラジオ番組でこのイベントの聞いたことがあった。とても面白かったと言っていたと思うが内容は覚えていない。このエッセイでは細かい内容まで想像できたので、体験したら自分の気持ちがどう動くのであろうかと興味が湧いた。

024 登山

大人になってからできた趣味は夢中になっているはずなんだけれど、楽しみながらも人に説明することを考えてしまって、どこか無意識に上の空になってしまうことがある。SNSがあって良かったなと思うけれれど、人に見せるために趣味をしているのかなって?ちょっとおかしくなる時がある。俺の場合はドローン空撮がそれに該当する。

025 喪失と再生

新型コロナのことは、テレビやTwitterで言われていることを皆さんそれぞれ好きに捉えて良いと思うんだけれど、多くの人が動かなくなると機能しなくなることが増えてきて、これで誰か得するんかな?と勘繰ったりしている。その人たちの気が変われば俺が過ごしやすくなるのかな?なんて待っていたけど、これが待ち時間なのね。コロナ騒動の直前に割と上手く人脈を作りつつあったので、それが失われてガッカリしたけど、この期間に好きになったことも新しく始めたこともある。そのときどきで好きにやろうと思っている。

026 身体

仕事がない日はとにかくやりたいことをやり倒してから、身体と頭が動かなくなったら寝てしまう。1日にできることって限られているけれど思いつくままに行動したい。俺が死ぬまであと30年くらい。何も残すつもりもないけれども、死ぬ時まで俺がやりたいことがあればいいな。

さいごに

姫乃さんのエッセイを読んでパッと感じたり想ったことを書いたので、本の内容と関係ないことが多い自分語りみたいな感想文。誰かの目にとまれば嬉しいな。