月別アーカイブ: 2019年3月

UbuntuにWebODMをインストールする。

DJIのMavicAirというドローンを購入してはや一年。 操作や規制・申請のルールも理解し実践して、事故もなく順調に過ごしている。

最近ではPLやNDのフィルタも使用して「いい写真ってなんだろう?」と考えながら撮影場所を探したり、インスタグラムを眺めている。

さてさて、本業の土木設計の仕事でも、かなり役に立っているMavicAirだけど、ちょっと前までDroneDeployというメジャーな飛行管理&画像分析のソフトの対応機種に含まれていなかった。

仕事柄、オルソ画像を作ってみたい!!という欲望はあったものの、サポートのディスカッションのページでも、「MavicAirはGPSがアレだから、ちょっと・・・」というムードで「来世でファントムが買えたらやってみよう」とあきらめてたのだが、7月にサポートしたよとクリスティーナが言うものですから、驚いた。

飛行管理機能で自動操縦させるのは、多少癖があったものの問題なく実行できた。(手順は後日記載予定)

問題は画像分析機能に試用期限があって、俺のアカウントは期限切れだということ。そして画像分析ソフトは高額で趣味ごときで数十万円クラスの支出は困難であるということ。

オルソ画像を安価もしくは無料で作成できないかなぁとソフトを色々漁ったけど、国交省のページで推奨されてたOpenDroneMapというオープンソースなソフトが唯一まとも使えそうな印象だった。なんせ無料ってのが良い!

ただ、このソフト、Ubuntu(Linuxディストリビューション)のコマンドラインで操作するのが基本みたい・・・。ちょっと前までは!

今はブラウザを介して普通のソフトの様に扱える「WebODM」に進化していて、Windowsへのインストール方法は「測量屋のブログ」という個人ブログで細かく解説されてて、記事に従えば難なく使えるのであった。

しかし、俺はサブのパソコンで使いたいのだ。予備のパソコンにUbuntuを入れて、メインのパソコンは汚したくないのだ。

俺はコマンドの知識がほとんど無い。しかし、 ネット上を色々調べてインストールできているのだから、間違ってはいないのでしょう。7,8回もUbuntuを入れ直して試したのだから、大丈夫なはず。

 

配布元のhttps://github.com/OpenDroneMap/WebODM/によれば以下の4つのアプリケーションが必要とのこと。

Docker、Python、Pip、Git

PythonとGitは最初からインストールされてたので、DockerとPipをインストールする。

Ubuntuの操作では端末(ターミナル)とコマンドを使うことが基本。

 

とりあえずリポジトリを最新にする。(蛇足だけどオンライン作業)

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

 

DockerとDocker-compose、Pipをインストールする。

sudo apt install docker.io
sudo apt install docker-compose
sudo apt install python-pip

 

GitからWebODMをパソコンにコピーする。

git clone https://github.com/OpenDroneMap/WebODM --config core.autocrlf=input --depth 1
cd WebODM

2019年8月:コピー元が変更されていたので修正。

ログインユーザーを docker グループに追加し、dockerデーモンを常時起動する。

sudo usermod -aG docker $USER
sudo systemctl start docker.service
sudo systemctl enable docker.service

 

パソコンを再起動する。(ここが分からずにかなりハマった)

 

WebODMフォルダにあるスタートのシェルスクリプトを開く。

cd WebODM
./webodm.sh start

 

色々ダウンロードされるので、しばし休憩。

ブラウザ(FireFoxやChromiumとか)からソフト(以下のアドレス)にアクセスする。

http://localhost:8000/

 

うまく行けば起動するはず。

次からはオフラインでも端末からWebODMを起動してから、ブラウザにアクセスすれば良いはず。

cd WebODM
./webodm.sh start

http://localhost:8000/

WebODMを終了するときは
./webodm.sh stop

変換能力はパソコンのスペックによって変わるみたい(あたりまえか)。

5年くらい前のワークステーションで試したら、30枚位だと20分で終わったけど、調子に乗って600枚も入れてみたら止まってしまった。

ちょっとした構造物の3Dモデルとかも作ってみたいな!

WebODMを更新するときは(2019年8月追記)


./webodm.sh update

推奨マシンスペックのメモリは16GBかぁ。余ってたノートPC(4GB)で試したら、全然動かなかった。う~む。(2022年9月追記)