ピザ窯を作ろう(3):施工は楽しく威勢よく

ピザ窯の基本コンセプトは決定した。

材料を買いそろえた。

いよいよ楽しい施工段階!!

 

ジョイフルAKでは、無料で2tトラックを貸してくれた。お金を出せば配達もしてくれるようだ。俺は非現実感を味わいたいので2tトラックを選択。慣れない大きな車の運転に冷や冷やしながら施工箇所である父親の遊び場に到着。

最終的な設計図がコレ。最初はレンガをたくさん斜めにカットして、丸みを帯びたデザインにしようと思ってたけど大変すぎて(後述)、四角い形に落ち着いた。

材料費は約5万円。

案外掛かったけど、長く遊べるおもちゃなので、OK。

まずは土台の基礎作り。

床掘、床均し。

敷砂利。は、砂利が手元に無かったので、余っていた石炭で代用。

均しコンクリート用の型枠。

均しコンクリートの打設。

思えば、この時に網鉄筋を配筋しておいた方が良かったのかも。施工後に基礎が不等沈下して、焼き床にヒビが入っている。まぁ使用性には問題ないのでこれでもOK。

ブロック塀の土台の位置に異形鉄筋をぶっ差して、1週間放置。

しっかり硬化している。

土台のブロック塀を組んでいく。

濡らして給水させたブロックの接合面に、モルタルを塗って積んでいく。

最初は水平を気にしてモタモタやっていたけど、大丈夫、素人にゃ上手く出来っこないし、水平に作ることに大した意味もない。

そんなこんなで、土台は理想通りに完成!

焼き床を配置してみる。思えば、この時に余ったモルタルを平板ブロックに塗って固定したのが良くなかったな。焼き床が動かせなくなくなってしまった・・・。

またまた1週間放置して、ブロック塀の接合部のモルタルが硬化した後に、ピザを焼くスペースを考えながらブロックの配置を決めていく。

斜めに切断加工してやろうという意気込みから、約30個のレンガに鉛筆でマーキングした線が悲しみ。でも、初っ端で切るのを止めといて良かった。

レンガ用のグラインダーの刃でスパッと行けるのかと思ってたけど、ちょっと違ったみたい。刃がどんどん無くなっていく!タガネの幅も狭かったようだ。

正しい方法は、浅く切れ込みを入れて、柔い地面に置いたレンガを広幅のタガネで打ち抜くようだ。

それでも、必要な分は割れたからOK!

大五郎 Daigoro 大五郎 鍛造製ロングレンガタガネ 100mm 大五郎

手元にあったタガネは小さい!

部材全体を仮組み立て。

なかなか良いのでは?と、火を入れるまでは上機嫌であった。この形状では熱がなかなか溜まらないのだ。のちに後付け部材で改良することとなる。

取り合えず、当初の設計図は焼却処分。

心機一転、新しいピザ窯の形状に魂を捧げる儀式。

アサヒキャスター(耐火キャスタブル)を使って、燃焼室を組み上げていく。

公式サイトから説明書をダウンロードして、事前に下調べはバッチリ!http://www.agccshop.jp/shopdetail/002001000002/

だったけど、いざ施工すると事情が異なる。耐熱レンガがものすっごく水を吸うのだ。セメントは水と反応して硬化するシロモノなので、水が無きゃ話にならん。

アサヒキャスターの理想の施工状態は「手のひらで練り上げ物を持って、軽く上に放っても指から抜け落ちない固さ」なのだが、給水のためレンガをザブザブとバケツに突っ込みながら組んでいくと、理想通りには行かない。

それでも良いのだ!

水が足りないと粘性が失われるし、まごまごしてると固まってしまうし、この状況下で一番大切なのは勢いだ!

こんな感じでノリノリで仕上げて、このまま1週間放置したら、ちゃんと固まりましたよ。

次の工程は、耐火レンガの湿気抜きだ。